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駐車場の種類とは?分類や特徴、マネタイズ方式までわかりやすく解説!

駐車場には平面や立体などさまざまな種類があり、それぞれ土地の広さや目的、収益モデルによって最適なタイプが異なります。
この記事では、まず駐車場の種類全体を整理し、具体的な特徴やマネタイズ方式について分かりやすく解説します。

駐車場の種類は大きく3タイプ

①平面駐車場・地下駐車場

土地をそのまま駐車スペースとして使う平面駐車場や、地下に駐車場を設置する地下駐車場は、比較的シンプルな構造で初期投資を抑えられる点が特徴です。
特に平面駐車場は小規模な土地や変形地でも柔軟に対応可能です。一方、地下駐車場は土地の有効活用や景観保持に効果的ですが、地下工事費用が高額になる傾向があります。
都市部の施設やマンションなどで地下駐車場を導入すると、景観を守りつつ収容台数を増やせるメリットを得られるでしょう。

②立体駐車場(機械式)

立体駐車場の中でも機械式は、機械を使って車を上下左右に搬送・収納するタイプです。
狭い土地でも収容台数を最大限増やせるため、都市部の土地活用に適しています。ただし、設備導入費や維持管理費が高めで、定期的なメンテナンスが必要です。
機械式駐車場は、故障時の対応や緊急時の運用方法も事前に決めておく必要があります。

③立体駐車場(自走式)

自走式立体駐車場は、利用者が自ら運転して駐車場内を移動するタイプで、大型商業施設やショッピングセンターでよく利用されています。
収容台数が多く、入出庫がスムーズな反面、広い敷地と大きな初期投資が必要になる点がデメリットです。
また、維持管理コストも比較的高額となるため、施設の利用状況に合わせた計画的な運営が求められます。

機械式駐車場の種類と特徴

ピット式(昇降式)

ピット式(昇降式)はシンプルな上下移動で複数の車を収納するタイプの駐車場です。
構造が比較的単純なため、機械式駐車場の中では低コストで導入でき、設置期間も短めです。
狭小地でも効率的に収容台数を増やせるため、小規模なオフィスやマンションなどでよく利用されます。ただし、上下移動の際に待ち時間が発生する点がデメリットです。
入出庫のタイミングが集中する時間帯には混雑する可能性があるため、導入前に利用状況をしっかり把握しておき、スムーズな運用を考える必要があります。

昇降横行式(パズル式)

昇降横行式(パズル式)は、パズルのように車を水平方向と垂直方向に動かして収納する方式の駐車場です。
土地の形状や面積に応じて柔軟に対応できるため、特に都市部の狭い敷地や変形地に適しています。
収容効率も高く、土地を最大限活用できます。一方、設備や維持費が比較的高めで、導入にはある程度の予算が必要です。
また、入出庫時の待ち時間が問題になることがあるため、導入の際は車両の出入り頻度を考慮した設計や運用方法の工夫が必要になります。

垂直循環式(タワー式)

垂直循環式(タワー式)は、垂直方向に円状に車を収納するタイプで、省スペースで大量の車を収納できる点が大きな特徴です。
都市中心部や土地価格が非常に高い地域で導入されることが多く、収容力を大幅に向上させることが可能です。しかし、導入コストが高額であることや、機械装置が複雑なため定期的なメンテナンスが必須となります。
定期的な点検や緊急時対応など、維持管理のコストや体制をしっかりと考慮したうえでの導入が求められます。

エレベーター式

エレベーター式駐車場は、エレベーターを用いて車を上下に移動し収納するタイプの駐車場です。
特に地下スペースを有効活用する際に非常に優れており、地上の景観を損なわず多くの車を収納できます。ただし、地下に掘削工事を行うため初期費用が高額になる傾向があり、さらに維持管理費も高めです。
安全面や緊急時の対策も重要で、万が一の停電や機械トラブルに備え、非常用の発電設備や専門の保守点検業者との契約を事前に整えておく必要があります。

駐車場の主なマネタイズ方式

時間貸し駐車場(コインパーキングなど)

時間貸し駐車場は、短時間利用のユーザーを対象に料金を徴収する方式で、コインパーキングが代表的です。
駅前や商業施設、病院など、人通りが多く回転率が高いエリアで特に収益性が見込めます。精算機や料金表示装置などの設備投資や、駐車違反や無断駐車対策のための管理コストが必要です。
料金設定や周辺の競合駐車場との比較など、事前の市場調査や収益シミュレーションを慎重に行うことで、安定した経営につなげられます。

日貸し・月極・年払い駐車場

日貸し・月極・年払いなどの長期契約型の駐車場は、安定的で予測可能な収入が見込めるのが特徴です。
特に月極駐車場は住宅街やオフィス街に適しており、契約が埋まれば長期間の安定収入が確保できます。立地や条件によっては空きスペースが長期的に発生するリスクもあり、その場合は収益性が低下する可能性があります。
契約が埋まりにくい場合は短期契約を併用するなど、運営方法を柔軟に調整して収益を安定させる工夫が必要です。

定期契約駐車場

定期契約駐車場は、法人や店舗が一定期間を契約して専用で使用する形式です。
一度契約が決まればまとまった収益を安定的に確保できますが、契約満了後に新規利用者がすぐ見つからない場合、空きスペースが発生する可能性があります。
こうしたリスクを避けるため、契約終了の一定期間前から次の契約先を探す活動を積極的に行いましょう。
また、定期契約の相場を事前に把握して適正な料金設定を行い、長期的な契約維持に向けてサービス内容の充実や施設の利便性向上なども検討することがポイントです。

土地の特徴別!最適な駐車場タイプの選び方

狭い土地・不整形地に最適な駐車場タイプ

狭小地や不整形な土地には、スペース効率が高い機械式駐車場(パズル式やピット式など)が最適です。
これらのタイプは、複雑な形状や限られたスペースでも効率よく収容台数を確保できます。
初期導入コストや設備維持費が高くなる傾向があるため、コストパフォーマンスを考慮した事前シミュレーションを行うことが重要です。
また、周辺環境や地域のニーズに合った適切な収容台数を設定し、利用者の利便性と運営の収益性のバランスを取ることも求められます。

広い土地・大型施設に最適な駐車場タイプ

広大な土地や大型の施設では、自走式立体駐車場や平面駐車場が適しています。
自走式立体駐車場は、大規模な商業施設やイベント会場で多数の車両をスムーズに収容可能で、施設利用者にとって快適で便利な駐車環境を提供できます。
一方、広めの平面駐車場はコストが抑えられ、出入りの自由度が高いため、郊外型の商業施設やホームセンターなどに最適です。
施設の規模、駐車場の用途、収益目標を明確に設定し、導入後の運営管理コストも考慮した上で、最適な駐車場タイプを選定することがポイントです。

駐車場経営で押さえたい収益性と管理コスト

平面駐車場の収益性と管理コストの目安

平面駐車場は初期投資が比較的低額で、管理コストも抑えられるため、手軽に運営を始めやすいタイプです。
特に郊外や土地価格の安い地域では収益性が安定しやすく、初心者にもおすすめの駐車場経営方式といえます。ただし、都市部では収容台数が限られ競争力が低下することや、土地の利用効率が低いことが課題となるでしょう。
収益を高めるためには、利用者の多い立地選びや、周辺駐車場と差別化したサービス(料金設定や割引サービスなど)の工夫が重要です。

立体(機械式・自走式)駐車場の収益性と管理コストの目安

立体駐車場(機械式・自走式)は、収容台数を増やせるため特に都市部や駅前エリアで高い収益性が期待できます。
初期投資額が大きく、メンテナンスや修繕にかかる管理コストも高めです。
特に機械式の場合は定期点検・部品交換などで維持管理費用が継続的に発生します。そのため、長期的な収支計画を立てておくことが重要で、設備の故障リスクに備えた保守契約を検討するとよいでしょう。
自走式駐車場は初期投資が高額な分、運営コストを抑えるための効率的な管理方法や人件費削減策などを工夫する必要があります。

まとめ

駐車場にはさまざまな種類があり、それぞれ土地の広さや形状、収益目標などによって適したタイプが異なります。
まずは駐車場の大きな種類を理解したうえで、自分の土地や目的に合わせて選ぶことが重要です。
また、初期投資だけでなく長期的な運営や管理コストを考慮し、無理のない経営計画を立てるようにしましょう。

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